無理なく始める社会参加への第一歩
「外に出たい気持ちはあるけれど、何から始めればよいか分からない」
「働かなければと思うほど、不安が大きくなってしまう」
「人と関わることや、毎日通うことに自信がない」
このように感じている方や、ご家族の方は少なくありません。
引きこもりの状態が続いていると、生活リズムの乱れ、人との関わりへの不安、自信の低下などから、「働く」ということがとても遠く感じられる場合があります。
しかし、いきなり就職やフルタイム勤務を目指す必要はありません。「相談」「見学」「短時間の活動」「生活リズム」を整えることなど、小さなステップから始められる就労支援があります。
この記事では、引きこもりの方が利用できる就労支援の種類、自分に合う支援の選び方、利用開始までの流れを分かりやすく解説します。
引きこもりとはどのような状態?
厚生労働省のガイドラインでは、引きこもりは、「就学」「就労」「家庭外」での交流などの社会参加を避け、原則として6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す概念として説明されています。
一人で買い物に出かけるなど、他者との交流を伴わない外出をしていても、社会との関わりが長期間少ない場合には、引きこもりの状態に含まれることがあります。
ただし、引きこもりは本人の努力不足や甘えで片付けられるものではありません。
学校・職場での人間関係、退職や失敗経験、心身の不調、発達特性、生活環境の変化など、さまざまな要因が重なって、外出や人との関わりが難しくなることがあります。
大切なのは、「早く働かなければ」と自分を追い込むことではなく、今の状態に合う支援を選び、少しずつ社会との接点を取り戻していくことです。
引きこもりの方が抱えやすい悩み
引きこもりの状態にある方は、次のような不安や困りごとを抱えることがあります。
| ・昼夜逆転など、生活リズムが乱れている ・外出するだけで疲れてしまう ・人に会うことや会話をすることが怖い ・失敗した経験から、自分に自信が持てない ・何が向いているのか、どんな仕事ができるのか分からない ・ブランクが長く、就職活動を始めることに抵抗がある ・家族に心配や迷惑をかけていると感じている ・医師の診断や障害者手帳がないため、相談先が分からない |
このような悩みがある場合も、一人で解決しようとする必要はありません。本人の状況に応じて相談できる、公的機関や障害福祉サービスがあります。
引きこもりの方が利用できる就労支援
引きこもりの方が利用できる就労支援には、診断や障害者手帳がなくても相談できる窓口と、障害福祉サービスの利用手続きが必要な支援があります。
| 支援・相談先 | 主な対象 | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ひきこもり地域支援センター | 本人・家族 | ひきこもりに関する専門相談、必要な支援への案内 | 何から相談すればよいか分からない方 |
| 地域若者サポートステーション | 主に15〜49歳 | キャリア相談、コミュニケーション講座、職場体験など | 就職の前に社会参加や相談から始めたい方 |
| ハローワーク | 年齢を問わず利用可能 | 求人紹介、職業相談、職業訓練の案内 | 求人探しや就職活動を始めたい方 |
| 障害者就業・生活支援センター | 障害・生活面の不安がある方 | 就労と生活を一体的に相談できる | 働くこと以外にも生活面の不安がある方 |
| 就労移行支援 | 一般就労を目指す障害のある方等 | 訓練、就職活動、職場実習、定着支援 | 一般企業への就職を目標に準備を進めたい方 |
| 就労継続支援A型 | 雇用契約で働ける方 | 雇用契約を結び、給与を得ながら働く | 比較的安定して勤務できる方 |
| 就労継続支援B型 | 体調や特性に合わせた支援が必要な方 | 雇用契約を結ばず、活動・作業を通じて就労を目指す | 短時間・自分のペースから始めたい方 |
公的な相談窓口には無料で利用できるものがあり、就労移行支援や就労継続支援A型・B型は障害福祉サービスとして利用します。利用できる支援は、現在の状態、医師の診断、自治体の支給決定などによって異なります。
就労継続支援B型はどのような方に向いている?
就労継続支援B型は、一般企業で働くことに不安がある方や、体調・生活リズム・対人関係などに配慮しながら、少しずつ働く準備を進めたい方が利用できる障害福祉サービスです。
事業所とは雇用契約を結ばず、作業や生産活動に取り組み、工賃を受け取る形になります。
B型事業所が向いている可能性がある方
| ・いきなり毎日、長時間働くことは難しい ・まずは外出する習慣や生活リズムを整えたい ・人との関わりに少しずつ慣れたい ・仕事の経験が少ない、またはブランクが長い ・自分に向いていることを探したい ・体調に合わせて通所日数や時間を相談したい ・将来的には一般就労を目指したいが、今は準備が必要だと感じている |
B型事業所は、すぐに就職することだけを目的にするのではなく、日中活動の場をつくること、生活リズムを整えること、作業を通して自信を取り戻すことも大切にしています。
引きこもりの方が就労支援を利用するメリット
生活リズムを少しずつ整えられる
引きこもりの状態が続くと、昼夜逆転などにより生活リズムが乱れやすくなります。
最初から毎日通う必要はありません。体調や状況に合わせて、短い時間や少ない日数から始めることで、「起きる」「出かける」「活動する」という習慣を少しずつつくっていくことができます。
人との関わりを段階的に増やせる
人と会うことが不安な場合、最初から大人数の場に入る必要はありません。
スタッフとの会話、簡単なあいさつ、興味のある作業への参加など、自分ができる範囲から社会との接点を増やしていけます。
「できること」を見つけ、自信につなげられる
長いブランクや失敗体験があると、「自分には何もできない」と感じてしまうことがあります。
作業や学習を通じて、小さな達成を積み重ねることは、自信を取り戻すきっかけになります。自分の興味や得意なことを見つけることも、将来の仕事を考えるうえで大切です。
就職だけでなく、次の目標を一緒に考えられる
就労支援では、「すぐに就職する」ことだけが唯一のゴールではありません。
生活を安定させること、通所に慣れること、人と関わること、スキルを身につけることなど、一人ひとりに必要な目標を整理しながら進められます。
リバイブが大切にしていること

リバイブは、「動画編集」「イラスト制作」「AI生成」「3D制作」「eスポーツ」など、デジタルコンテンツに取り組める就労継続支援B型事業所です。
「働くために、苦手なことだけを無理に頑張る」のではなく、利用者様の興味や好きなことを入口にしながら、社会とのつながりや就労に向けた力を育てていくことを大切にしています。
好きなことから始められる
| ・動画を見ることが好き ・ゲームが好き ・イラストに興味がある ・パソコンを使えるようになりたい ・AIや3D制作をやってみたい |
このような興味も、最初の一歩になることがあります。
リバイブでは、「動画編集」「イラスト」「AI生成」「3D制作」「eスポーツ」などの活動を通じて、パソコンの操作、集中力、継続する力、コミュニケーション、自己表現などを少しずつ身につけられるよう支援します。
未経験でも取り組みやすい教材

パソコンや動画編集が初めての方にも取り組んでいただけるよう、リバイブではオリジナルの動画編集教材を用意しています。
専門的なスキルを最初から求めるのではなく、基礎から段階的に進められる環境を整えています。公式サイトでも、初心者向けにプロの動画編集者が監修したオリジナル教材を提供していることが案内されています。
一人ひとりのペースを尊重する
引きこもりの状態や、外出・通所への不安は、一人ひとり異なります。
リバイブでは、利用開始前の見学や相談を通じて、現在の状況、不安に感じていること、興味のあること、将来やってみたいことを伺います。
「まずは見学だけ」
「短い時間から試してみたい」
「家族から相談したい」
といったご相談も可能です。
「できるかどうか」ではなく、「少し気になる」という気持ちからで大丈夫です。
利用開始までの流れ
1. 相談・見学を申し込む
まずは、気になる事業所へお問い合わせください。
「利用できるか分からない」「引きこもりの状態が長く、外出に不安がある」といった段階でもご相談いただけます。本人からの連絡が難しい場合は、ご家族からのご相談も可能です。
2. 見学・無料体験で雰囲気を確認する
実際に事業所を見学し、スタッフの雰囲気、通所のしやすさ、取り組める内容を確認します。
不安がある場合は、いきなり利用を決める必要はありません。複数の事業所を見学し、自分に合う場所を探すことも大切です。
3. 利用に必要な手続きを確認する
就労継続支援B型の利用には、原則として市区町村が発行する障害福祉サービス受給者証が必要です。
申請方法や必要書類は自治体によって異なるため、事業所や市区町村の障害福祉窓口に確認しましょう。
4. 利用開始・自分のペースで通所する
利用開始後は、体調や目標に合わせて通所・活動を始めます。
最初から完璧に通うことや、すぐに就職を目指す必要はありません。自分に合ったペースをスタッフと相談しながら、少しずつ取り組んでいきます。
ご家族の方へ
ご家族にとっても、「どのように声をかければよいか分からない」「将来が心配」「本人が相談先に行きたがらない」といった不安があるかもしれません。
本人がすぐに動けない場合でも、ご家族が先に相談することで、現在の状況に合う支援や関わり方のヒントを得られることがあります。
無理に外出や就職を急かすのではなく、本人の気持ちやタイミングを大切にしながら、相談先や見学という小さな選択肢を伝えることが第一歩になります。
ご家族からのご相談も受け付けています。
よくあるご質問
Q. 障害者手帳がなくても就労支援は利用できますか?
A.ひきこもり地域支援センター、地域若者サポートステーション、ハローワークなどは、障害者手帳がなくても相談できる支援があります。就労継続支援B型などの障害福祉サービスは、自治体による支給決定と受給者証が必要です。手帳がなくても、医師の診断書や自立支援医療受給者証などをもとに利用が認められる場合があるため、まずは自治体または事業所へご相談ください
Q. すぐに就職しなければいけませんか?
A. 不安がある場合は、見学や体験利用で雰囲気を確認することをおすすめします。利用開始後も、通所時間や日数について相談できる場合があります。無理をして続けるのではなく、自分に合うペースをスタッフと考えることが大切です。
Q. 通所を続けられるか不安です
A. 不安がある場合は、見学や体験利用で雰囲気を確認することをおすすめします。
Q. パソコンや動画編集の経験がなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。リバイブでは、パソコンに初めて触れる方や、動画編集の経験がない方も、基礎から取り組めるようサポートしています。「興味はあるけれど、自分にできるか不安」という方も、まずは見学・体験で実際の内容をご確認ください。
Q. 家族だけで相談することはできますか?
A. 本人からの相談が難しい場合でも、ご家族からご相談いただけます。現在の状況を伺いながら、利用できる可能性のある制度や、見学・相談の進め方をご案内します。
引きこもりからの一歩は、小さくて大丈夫です
「働かなければいけない」と思っていても、今すぐ就職活動を始めることが難しい場合があります。
そんなときは、相談すること、見学に行くこと、短い時間だけ外出してみること、興味のある活動を試してみることから始めてみてください。
リバイブでは、「動画編集」「イラスト」「AI生成」「3D制作」「eスポーツ」など、デジタルコンテンツへの興味を活かしながら、自分のペースで社会とのつながりや就労に向けた力を育てていけます。
「自分に合う場所か知りたい」
「本人ではなく、家族として先に相談したい」
「外出には不安があるが、話だけ聞いてみたい」
という方も、お気軽にお問い合わせください。