
ゲームの延長として捉えられがちなeスポーツですが、B型事業所で作業として取り組む場合に「工賃はどのくらい支払われるのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実際、eスポーツを取り入れたB型事業所の工賃は、一般的なB型事業所と同程度で月額20,000~30,000円程度が目安とされています。
ただし、eスポーツを取り入れた作業は単に工賃を得るだけでなく、動画編集やSNS運用などのITスキルが身につくことで、将来的なA型や一般就労につながる可能性がある点が特徴です。
本記事では就労継続支援B型におけるeスポーツ作業の工賃目安や、活用のメリット・デメリットなどを解説します。
【本記事で分かること】 ※タップで該当箇所へスクロールします ・就労継続支援B型におけるeスポーツ作業の工賃目安 ・eスポーツを取り入れた就労継続支援B型の作業内容 ・eスポーツを取り入れた就労継続支援B型のメリット/デメリット |
ぜひ参考にして、趣味や興味を強みに変えられる就労支援を選び、自分らしい働き方につなげてみましょう。
就労継続支援B型で行うeスポーツ作業の工賃目安

就労継続支援B型で行うeスポーツ関連作業の工賃目安は、月額20,000~30,000円程度とされています。
参考までに、就労継続支援B型全体の平均工賃は月額23,053円(令和5年度)※であり、eスポーツ作業の工賃も一般的な軽作業と同水準と考えてよいでしょう。
※参照:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」
リバイブでは、eスポーツの実践的なスキルを学べる環境を整えており、工賃水準は月額20,000~25,000円と設定しています。
ただし、就労継続支援B型の工賃は一律ではなく、以下のような要因によって変動します。
・事業所ごとの運営方針 ・利用者の作業内容・作業時間 ・通所日数(週1〜3日など) |
自分のペースで通所する場合は相場よりも低くなる傾向があるので、利用を検討する際は、希望する事業所に直接確認しましょう。
eスポーツを取り入れた就労継続支援B型の作業内容
eスポーツを取り入れた就労継続支援B型では、単にゲームをプレーするだけでなく、以下のような作業を経験できます。
・eスポーツの技術指導を受ける ・プレイ動画の編集 ・ゲーム配信や解説実況 ・SNS運用によるPR活動 ・ゲームイベントの企画・運営 ・パソコンの自作・メンテナンス |
これらを通じて、動画編集・SNS運用・イベント運営といった実践的なITスキルや知識を身につけることが可能です。
将来的にeスポーツ業界を支える人材を目指せるのはもちろん、他の業界でも活かせるスキルを習得でき、進路の選択肢が大きく広がるでしょう。
リバイブの場合は、eスポーツに慣れてきた利用者が自身のプレイの良かったシーンを切り出し、動画編集ソフトでショート動画に仕上げるといった取り組みも行っています。
未経験者でも安心して学べる字幕付きのオリジナル動画教材を完備しており、工賃を得ながら着実にスキルアップできる環境が整っています。
リバイブでは無料体験や施設見学を随時受付中ですので、実際の雰囲気や作業内容を確かめるためにも、ぜひご利用ください。
eスポーツを取り入れている就労継続支援B型を利用するメリット

eスポーツを取り入れている就労継続支援B型を利用する主なメリットは、以下のとおりです。
・好きなことを作業として取り組めるため、継続するモチベーションにつながる ・ITスキルが身につき、一般就労への道が広がる ・チームでの活動がコミュニケーションの訓練になる ・大会への挑戦などが成功体験につながる |
eスポーツそのもののスキルアップを目指せるのはもちろん、将来の一般就労や興味・関心の拡大につながるメリットが多く存在します。
ここでは、各メリットを解説します。
好きなことを作業として取り組めるため、継続するモチベーションにつながる
eスポーツという興味・関心がある分野を作業として取り組める点が大きなメリットです。
自分が好きな分野であれば、作業に対するモチベーションにつながり、日々の通所を継続できる要因となります。
ひとつの物事を継続することで達成感や満足感、自己肯定感を得られ、今後の社会復帰に向けた自信となるでしょう。
また、中長期的に同じ分野の作業を続けることで、より精通したスキルや知識を習得できます。
専門性の高い人材に成長でき、将来的なA型事業所や一般就労へのステップアップに貢献します。
ITスキルが身につき、一般就労への道が広がる
eスポーツを取り入れているB型事業所を利用することでITスキルが身につき、一般就労への道が広がります。
就労継続支援B型のeスポーツ作業を通じて習得できるスキルの例は、以下のとおりです。
・基本的なパソコン操作 ・動画編集 ・SNS運用 ・パソコンの自作・メンテナンス |
現在、IT人材の需要が急激に高まっています。
実際、経済産業省の調査では、2030年までに日本のIT人材は40~80万人不足する可能性があると予測されています。
※参照:経済産業省「IT人材育成の状況等について」
画像引用元:経済産業省「IT人材育成の状況等について」
これらのスキルを身につけることで、将来の就職市場での価値が高まり、一般就労へステップアップしやすくなるのです。
特に、「eスポーツ」という興味のある分野に関連した作業に取り組めることで意欲が高まり、効率的にスキルアップできるはずです。
B型事業所によっては効果的にスキルアップできる教材やカリキュラムを用意しているため、事前に確認しましょう。
チームでの活動がコミュニケーションの訓練になる
就労継続支援B型のeスポーツ作業を通じてチームでの活動を経験でき、コミュニケーションの訓練になる点もメリットの一つです。
eスポーツを取り入れるB型事業所では、他者とのコミュニケーションが増える以下のような要因が存在します。
チームでのeスポーツ競技への参加 | リアルタイムで仲間と意思疎通を図りながらプレイすることで、同じ目標に向かって協力し合う力が身につく |
ゲームイベントの企画・運営 | 自分の意見を他者に伝える能力や、チームで同じ課題を達成する経験を得られる |
共通の趣味を持つ仲間づくり | 「ゲームが好き」という共通点から人間関係を築きやすく、楽しみながら積極的に交流できるようになる |
eスポーツは個人戦だけでなく、複数人で協力して勝利を目指すチーム戦も多いため、人と関わる力や協調性を高める絶好の機会になります。
自分の気持ちや考えを伝えたり、他者の考えを受け入れたりする能力が向上し、自立や社会参加に好影響を与えるでしょう。
B型事業所のなかには、利用者同士の仲を深められるレクリエーション(ゲーム大会 / 軽スポーツ)などを開催しているところも多いです。
実際にリバイブでは、以下のようなゲーム大会をはじめとした交流型のレクリエーションを取り入れています。
大会への挑戦などが成功体験につながる
eスポーツの大会に挑戦すること自体が、大きな成功体験につながる可能性があります。
大会への参加や競技での勝利によって「自分でもできる」という自己肯定感につながり、新しい目標や課題に挑戦するきっかけとなります。
また、結果が伴わなかったとしても、挑戦に向けて努力した過程そのものが貴重な経験となり、考え方や姿勢に前向きな変化をもたらすことも少なくありません。
こうした経験は、学習や作業に積極的に取り組むきっかけとなり、将来的にA型事業所や一般就労へステップアップする一歩につながっていきます。
eスポーツを活用したB型事業所を利用する前に知っておきたいデメリット・注意点
eスポーツを取り入れたB型事業所の利用には、さまざまなメリットがありますが、以下のようなデメリット・注意点もあります。
体を動かす機会が少ない | 肥満やエコノミー症候群といった健康面での影響が出る恐れがある |
ゲーム障害や過度な依存のリスクが生じる | 日常生活や人間関係に悪影響を及ぼしたり、攻撃的な言動が現れる可能性がある |
B型事業所の選択肢が少ない | 通える範囲にeスポーツを取り入れているB型事業所がないケースもある |
ただし、これらのデメリットに対する対策をしっかりと整備しているB型事業所も多いです。
例えば、リバイブでは、eスポーツの目的を「コミュニケーションスキルの向上」と「社会性の育成」に置き、導入するタイトルもチームで取り組むゲームのみとしています。
職員や他の利用者との関わりを常に保てる環境が整っており、「ゲームに没頭して生活や健康に支障をきたす状態」に陥らない仕組みになっているのです。
さらに、管理栄養士監修の昼食による健康サポートも提供しており、体調管理の面からも安心して利用できる環境です。
このように、目的意識を持って適度な距離感でeスポーツに取り組める事業所を選べば、デメリットを最小限に抑えつつ、メリットを最大限に活かせるでしょう。
リバイブの施設一覧に関しては、以下からもご確認できますので、ぜひご覧ください。
eスポーツを導入しているB型事業所の選び方|支援内容や環境を確認しよう
自分の目的や適性に合ったB型事業所を選ぶためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
設備環境 | 施設の立地やPCのスペック、周辺機器(ヘッドセット / ゲーミングチェアなど)の充実度などを確認する |
支援プログラムの内容 | 作業内容(eスポーツ / 動画編集 / イベント企画など)や教材・カリキュラム、オンライン通所の可否などを確認する |
事業所の雰囲気や実績 | 利用者の声や口コミ、無料体験などから「自分でも続けられそうか」や「実績が豊富か」を確認する |
eスポーツを導入しているB型事業所は複数存在し、それぞれ訓練内容や設備環境、サポート内容などが異なります。
上記のポイントを中心に各B型事業所を比較検討し、目的や目標を達成できる施設を選択しましょう。
また、無料体験や相談を実施している施設も多いため、積極的に活用することでミスマッチを防ぎやすくなります。
【関連記事】 就労継続支援B型の年齢制限|何歳から何歳まで利用できる?65歳以上の要件について解説 B型作業所は健常者でも利用できる?障害者手帳なしで就労支援を利用する方法を解説 発達障害グレーゾーンでも就労支援は受けられる?障害者手帳なしでも利用できる支援制度も紹介 |
就労継続支援B型リバイブのeスポーツ支援内容を事例紹介
就労継続支援B型「リバイブ」では、プロコーチによる指導やオリジナル教材を活用しながら、eスポーツや動画編集といった実践的なスキルを学べる環境が整っています。
【リバイブのeスポーツに関する支援内容】 ・実績のあるプロコーチによる直接指導 ・未経験者も安心のオリジナル動画教材を完備 ・実技だけでなく、座学を通じた体系的な学習も可能 ・PCの基本操作から職員が丁寧にレクチャー ・通所は週1回からOK、オンライン通所にも対応し負担を軽減 ・管理栄養士監修の昼食による健康面のサポート |
実際にプレイするタイトルには、以下のようなものがあり、いずれも協調性やコミュニケーション力を育むのに適しています。
・ぷよぷよeスポーツ ・Apex Legends ・VALORANT ・第五人格など |
さらに、RTX4060搭載ゲーミングPCや165Hz対応モニター、logicool製のゲーミングデバイスを完備。
加えて、Adobe Creative Cloudをはじめとする制作ツールも揃っており、eスポーツだけでなく本格的なクリエイティブ制作にも取り組める環境が整っています。
以下のような本格的なゲーミング環境と制作環境が用意されている点も魅力の一つです。

リバイブでは、施設見学や無料体験を随時受付中ですので、「実際の雰囲気を見てみたい」「自分に合うか試してみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
リバイブの施設に関しては、以下の動画でもご確認できますので、ぜひ参考にしてください。
コーチ陣の紹介

B型事業所「リバイブ」は、eスポーツでさまざまな実績を残しているプロコーチから直接指導を受けられる点が大きな魅力です。
コーチ名 | 主な実績 |
KaLPING(カルピング)さん | ・公式大会出場経験多数 ・読売新聞社主催JAPAN COLOSSEUM 2021 日本3位 ・ALGS Winter Circuit #3 – APAC North日韓3位 ・GLL Community Cups 日韓2位(2度) |
Liz(リズ)さん | ・500件を超えるコーチング実績 ・Twitchの公式パートナー ・配信登録者数7,000人超 |
いずれも、実績と経験を兼ね備えた信頼できるコーチ陣です。
プロから直接アドバイスを受けられることで、初心者の方でも安心してスキルアップを目指せる環境が整っています。
eスポーツは就労支援の新しい可能性!工賃を得ながらスキルアップできるリバイブへご相談を
eスポーツを取り扱う就労継続支援B型を活用することで、月額20,000~30,000円の工賃を得ながら、eスポーツやITスキルや知識を習得できます。
また、コミュニケーション能力が養われ、挑戦や成功体験による自己肯定感の向上も期待できるため、将来的な自立に向けて大きなサポートとなるでしょう。
しかし、eスポーツを取り扱うB型事業所は複数存在し、健康面といった注意点があることも事実です。
就労継続支援B型を利用する際は、目的が明確であり、利用者の体調面や精神面でのサポートがしっかりとしている施設を選ぶことが大切です。
B型事業所「リバイブ」では、プロコーチによる指導やオリジナル教材を活用しながら、工賃を得つつeスポーツや動画編集などの実践的なスキルを学べる環境が整っています。
【リバイブがおすすめの理由】 ・プロコーチの指導とオリジナルの教材で実践的なスキルや知識を習得できる ・コミュニケーションスキルの向上や社会性の育成を主な目的としたカリキュラム ・動画編集やデザインなど、クリエイティブな分野も学べる ・通所は週1回から、さらにオンライン通所対応で、自分の体調や生活に合わせて柔軟に利用できる ・管理栄養士監修の昼食を提供しており、健康面をサポート ・最寄駅から徒歩5分以内の通いやすい立地 |
自分の興味があることや新しいことに挑戦して一歩踏み出したい方や、A型事業所や一般就労へのステップアップを目指したい方は、ぜひご利用ください。
施設見学や無料体験も可能ですので、まずは一度お気軽にご相談ください。